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漢字テスト

 漢字テストで満点を取るのに同じ意味の同じ漢字が作文などの中では書けない生徒がいます。ほとんど毎回、満点を取るのにそれができないのは不思議です。

 こうした生徒はおそらく漢字を表音文字として覚えており、しかももととなる問題集の例文ごと丸暗記しているのではないでしょうか。生徒には羨望すべき短期記憶力があります。無意味な文字列でさえも期間を区切ればほぼ完璧に覚えてしまいます。漢字は画数も同音異義語も多く客観的に考えれば非常に覚えにくいことばのはずなのですが、意外にも子どもにはできるのです。漢字テストで高得点を取り続けていても、もしかしたら漢字そのものを覚えている訳ではないのかもしれないのです。

 その対策としては語義を問う問題を増やすのがよいと考えます。例えば「対談」を政治家がタイダンする、と聞くのではなく、二人があるテーマに関して話し合うこととは何か、のような質問にします。漢字の字数を指定すればある程度は答えを絞れます。会議や討論は二人という要素が弱いので不正解、対話は正解とします。

 漢字には意味があるということを気づかせるだけでも効果があると思います。