誰かに似ている
最近、普段会う人でも、メディアの向こうの人でも、誰かに似ていると思うことが増えています。歳を重ねて経験の幅が広くなったせいなのか、人物認識の精度が下がったせいなのか分かりません。恐らくその両方なのでしょう。
こうした認識は過度な緊張を防ぐ効果があります。かつてはかなりの人見知りだったのですが、今はどちらかといえば初対面でも先に話しかける方です。自分をよく見せようという意欲が下がり、持ち札でやるしかないという覚悟は加齢がもたらす数少ない利点の一つです。
実際には誰ひとり同じ人はおらず、まとめることは困難です。一括りにすることから様々な誤解も生じます。ただ、最初の局面において誰かに似ていると思う感覚は、やはり有益であると感じています。