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疑う態度

 本庶佑博士のノーベル賞受賞は様々に報道されています。受賞者のコメントに今回も基礎科学の重要性が強調されたことは印象的でした。目先の利益ばかりを追求するとイノベーションは起きないということではないかと思います。

 何が知りたいのかを、何のためにやるのかより優先しなければならないという趣旨のコメントもありました。費用対効果が厳しく求められる現状ではこの考え方は贅沢にも感じます。でも、こうした余裕がなければ新機軸は生まれないようなのです。

 知的好奇心を具現化するためには既存の学問を疑う態度が不可欠だとも述べられていました。既定路線をたどるのではなく、みすから解を求めて努力を継続する必要があるという訳です。

 果たしてこれからもノーベル賞受賞者が出続けるのか。昨今の大学事情を鑑みると門外漢ながら心配になってしまいます。