はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

癒し励まし

 気がつけば最近読んでいる本は、自己啓発に何らか関わるものが多いのです。教育関係の書籍にもこの要素が大きく、情に訴える技術というちょっと屈折した技法を書き連ねたものがあります。

 癒し、励ますことを生産性向上と結びつけたビジネス書籍もあまたあります。時代の風潮なのでしょうか。体力的にも精神的にも追い込まれている人が多い時代には、清涼剤が求められるのかもしれません。

 教育の現場にいるものとして、この傾向にはどう対処するべきなのか。生徒には厳しい未来の状況が待ち受けています。高齢化にしてもAIの発展による産業革新にしても未知の領域が大きい。その中に送り出すには基礎的能力とタフな精神力は不可欠です。一方で自他を癒し励ますスキルもまた必要不可欠になるでしょう。

 学校も厳しく指導するべき場面と、個を尊重する場面を意識させなければ、次世代の担い手を輩出することはできないと思うのです。