ルーティン外れ
継続的な作業を効率化するためには日々の基本動作を習慣化するのがよいといわれます。同じことを繰り返す場合、それに一々気を使うことなく、一連の動作として身体にしみこませてしまうことがよいというものです。でも、これも度を過ぎないようにせねばなりません。
確かに正確さや効率を保証するには動作の習慣化は有益です。一種の型ともいうこともできるでしょう。ただ、これには作業の意味や目的に関する意識をどこかに蓄えていなければなりません。それらを忘れてしまうとかえって仕事の本質を見失うという重大な失敗に突き進むことにつながります。
ルーティンワークを時にはわざと外れてみる余裕は必要だと考えます。作業効率を犠牲にしても、仕事の根本を見直すきっかけになるからです。そもそもこの動作は何のためにしていたのか。他のやり方はないのかと考えるようになるのです。
日常のやり方をあえてかえてみることには、勇気も要りますが、もたらされるものも大きいはずです。