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異文化とは

 異文化理解というのが私たちの世代には大きな課題として提示されていました。ここでいう異文化とは私たちの生活の外側にあるものであり、あくまで自分とは異なるものとして存在していました。でも、現状ではその意味が変わっているようです。

 確かに、異文化という言葉はいまでもよく聞かれ、海外経験をした人々がいわゆるカルチャーショックを口にするのを耳にすることが多くあります。自分の生活圏を離れた時に異文化を感知することは今も昔も変わりありません。しかし、最近はとみに自分の生活圏で異文化を経験することが増えています。

 例えば、自分の住む街にはたくさんの外国籍の人が住んでいるようで英語や中国語や韓国朝鮮語などのそれと分かる言語を話す人の他、どこの国の言葉かさえ分からない言葉を話している人が生活しているようです。彼らの持つ文化はたいていはよく見えませんが、同じ町に暮らしている中で少しずつ表れていきます。コンビニの店員にも外国籍の人が多いようです。かなり外国語訛りの強い彼らの仕事はとても熱心で、労働力の不足を補完してくれていることがよく分かります。しかし、はやり何か違う行動様式を持っていることも明らかであり、それは私たちとは異なる文化を持っていることに起因するのでしょう。

 異文化理解という時、その異文化は決して自分の外側にあるものではなく、むしろ自分の生活に密着しているものであるということを最近痛感しています。そして、異文化が日本人の生活に付着するものではなく、もっと対等に考えなくてはならない時代がすぐそこに来ていると実感しています。