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ロマンティック ロシア

 Bunnkamura ザ・ミュージアムで開催中の「国立トレチャコフ美術館所蔵 ロマンティック ロシア」の展覧会を観てきました。なかなかの人気で人の列が絶えず人の波をかき分けての観覧でしたが、さまざまな名画を楽しむことができました。

 今回の展示では19世紀末から20世紀初頭にかけての絵画が多く展示されていました。すべてロシアゆかりの作品で、近代化前後のロシアの姿が描かれていました。詳細は門外漢の私には分かりませんが、印象としていえるのは光の描き方に一定の共通点があるように感じました。絵画の歴史上のことでもあるのかもしれませんが、あるいはロシアという国の風土とも関係があるのかと考えました。緑の描写や雲の姿などがことさらに強調されているのは、長い冬を過ごす国土の人々ならではの感性なのではないかと勝手に思ったのです。

 今回のポスターにもなっているイワン・クラムスコイの「忘れえぬ女」は思ったより大作で、また人物と背景の色彩にかなりのコントラストがあることを知りました。光の表現がこの作品でも強調されているように感じたのです。

 2019年1月27日までの会期です。