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狂気から守るには

 昨日起きた通り魔的無差別殺人の原因は何かは今後様々に論じられることでしょう。被害者の皆さんには心よりご冥福をお祈りいたします。罪のない予告もないしかも弱者を襲う卑劣な行動は許せません。強くやり場のない憤りを感じます。容疑者の普段の素行に問題があったということも報じられていますが、その真偽を含めて第三者にはなかなか分かりにくい。今回は加害者の自殺という結末もあって謎のまま終焉してしまう可能性もあります。

 狂気から身を守るにはどうすればいいのか。それはかなり難しいことでしょう。今言えるのは周囲に対する注意を怠っていはいけないということや、子どもを守るための何らかの方法を考えなくてはならないということくらいしか思い当たりません。スマホを操作しながら歩いている人などは良く考えれば犯行被害の標的としては無防備すぎることが分かります。

 被害を起こしそうな人をどのように識別するのか。これはもっと難しい。人権の問題なども絡むことで容易に色分けできません。もし、医学的にそのようなことが分かるのならば、その成果をもっと積極的に発表してほしい。また、レッドゾーンに至る前に手当てができる手段があるのならば、その方面の研究も必要です。たとえば世間に対する怨嗟が原因であるという仮説が正しいとするのなら、その恨みをどのように軽減できるのかを真剣に考える部署があってもいいのではないかと思います。

 世間が異質なるものに対して不寛容になっているのが原因という説もあります。今回の加害者が果たしてそれに該当するのかは分かりませんが、もしそうならば何か打てる手があったのかもしれません。この事件を未来の教訓として生かすことが被害者へのせめてもの鎮魂になるのではと勝手に考えています。