はてなの毎日

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食虫植物

 先日、大船フラワーセンターに行ってきました。蓮の花が咲き、瓢箪の実がなり、バラもまだ見頃でした。雨間のため、また記録的な日照時間不足のため、花の色づきはいま一つでしたが、それでも十分に楽しめました。

 温室では食虫植物の特別展示がなされていました。ウツボカズラやハエトリグサ、それから見たこともなかった様々な種類がありました。一口に食虫植物といってもいろいろあることが分かりました。

 植物の脇に添えられた説明によれば、食虫植物は他の植物が棲息できない悪条件の場所で生きているのだとか。足りない養分を昆虫から摂取することで生存を可能にしているそうなのです。進化の不思議を感じます。しかも、食虫植物が枯れるとその中に取り入れられた物質が枯死した部分に集まり、長い年月を経て堆積すればその他の植物が棲息する条件ができるというのです。

 食虫植物が植物としての袋小路にあると勝手に考えていたのですが、どうもそれは異なり、むしろ先駆者的な存在であった訳です。

 そんな気づきを私がしている間にもウツボカズラの上にはえが止まりました。植物の方は昆虫が罠にかかるのを待つだけです。はえはどこかに飛び去りました。こういうことを何万年も繰り返し、ほんの少しずつ形を変えながら生き物は続いているのです。