はてなの毎日

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学ぶ楽しさを

 自発的な学習を発動させるためには何ができるのか。最近はそればかりを考えています。結局、やってみせることしかないと考えています。

 学習効率をもっとも高めるのは自ら学びたいという気持ちが湧き上がること以外にありません。内発的動機が何よりも効果的なのは好きなことだけは結構できるようになるという様々な事例からも明らかです。では何かを学ぼうとする意欲はどこから生まれるのか。

 それは個々別々であり、きっかけは様々です。教育の場でこうすれば君も勉強する気になれるよ、というような魔法の言葉があればいいのですがそんな都合のよい呪文はありません。何が学びのきっかけになるのかは分からないのです。それは自身のことを振り返っても分かります。

 では、学びの発動を促すプロとしては何ができるのだろうか。抽象的な物言いをすれば教室をきっかけの宝庫に仕立てることしかないと考えています。これは多くの先輩教員がすでに言及されていることです。ただ、日常業務に追われる中でつい答えを出すことを急ぎ過ぎてしまう。用意された答えを伝えることばかり考えてしまうのです。

 結局、自発的学びは教員自らがやってみせることでその面白さを悟ってもらうしかないと思うのです。自分がいま何を学ぼうとしているのかを生徒に堂々と語る。教師が流れ作業で教育活動を行う中では生徒も学習を作業としか考えられないはずですから。