演出する楽しい日常

　自分の生活を楽しくする方法の一番は日常を楽しいものだと考えることが欠かせません。トートロジーのようですがこれがすべての基本です。

　決してうまく行かない毎日、他人と比べると様々な点で劣っていると感じます。色々な人と比較するときに、それぞれ違った物差しを思い浮かべてやはり彼には叶わない。常に劣勢にあると考えてしまいます。私などは自尊心を保つのが大変です。

　しかし、ときに気が楽になることもあります。個々の事象を比較して劣っていると思っても、それらの経験をすべて持っている存在は私しかいないと考えることができるときです。自分とまったく同じ経験の積み重ねをしている人は他にはいないのです。

　気安めと笑われてもこれはとても大切なことではないかと考えています。人間の能力や技能が数値化できると信じている人は多いようですが、どうも怪しい。測ることができない要素こそがその人らしさであり、そこに生きがいのようなものを見出すべきなのです。

　近い将来また落ち込んでしまうに違いない自分自身に対してこの言葉を残しておきます。日常は見方を変えれば十分に価値があり、また楽しいものだと。