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スヌーピーミュージアム

 南町田グランベリーパークに開館したスヌーピーミュージアムに行ってきました。この建物の評価はアミューズメント施設として考えるのか美術館として考えるのかで大きく変わると感じました。

 シュルツが残したかわいらしいキャラクターたちはその姿だけでアピールすることは事実です。ただ原作を見る限り、この作品の面白さはむしろ登場キャラクターの話す内容にあります。そしてそれはときに考えさせる内容のものもあり、寓意に富んだものになっているのです。

 このミュージアムには巨大なスヌーピーのスタチュー以外ではさしてアミューズメントと呼べる要素がありません。原画を拡大した展示は英語のままであり、日本語訳はついているものの画像とは離れていて見比べるのに骨が折れます。また漢字にはふりがながないし、アメリカ人には分かっても日本人にはわかりにくい固有名詞などへの注記もありません。子どもが楽しむにはサービスが不足しているのです。

 英語がある程度分かり、漫画の背景に興味がある人にとっては素晴らしい資料の山です。スヌーピーのモデルになった犬の姿や、四足から二足歩行へ変化する歴史などを知るにはとても興味深い。

 このミュージアムはコンセプトをよりはっきりと打ち出さなければ飽きられてしまう。そんな気がしました。