はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

先生はいらないと言ってほしい

 教員なのに直接生徒に話しかけられないという状況が続いています。心配なのは生徒諸君の学ぶ力が損なわれることです。学校がなくなってかえって勉強できましたよと言われるならばいいのですが。

 学びの条件は自ら知を必要とする動機があることです。どんなに立派な教材と教具そして授業達者な教員がいても学ぼうとする気持ちがなければ効果は発揮できません。学校はいわば学ぶ気持ちを起こさせるための仕掛けです。テストや宿題もそれを引き出すための手段なのです。

 だから、本当は学校が閉鎖されていても学ぼうとする気持ちさえあればいくらでも学習ができます。自分のペースが保てる分、その方が効果が上がると生徒もいるはずです。ただ、学びに向かわせる存在はやはりいた方がいい。分からない問題に出会ったときに示唆を与えてくれるコーチは必要です。

 その意味で学校閉鎖は痛恨事といえます。先生なんて要りませんでしたと言ってくれる生徒が一人でも多くいることを願うばかりです。