私の仕事の一つに生徒の感性を大切にしながらそれを引き出すという点があります。これは数値化できない個性を見出し、本人に肯定的に受け入れさせるということになります。
理想は前段で述べましたが実際は簡単ではありません。何よりも自らが不安定な人格の持ち主なために他人のことをいえる余裕がないのです。しかし、天上から手を差し伸べることはできなくても、同じ地平から励ますことはできるはずだと考えています。
教員はきっかけの宝箱を渡すことがその本分です。箱の中から何を取り出して何をするのかは本人がやることなのです。