はてなの毎日

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詩の表現

 韻文の表現について考える機会をえました。詩歌の表現は感性に関する内容を多く含みます。曖昧さは伴いますが、論理的な表現では覆うことができない表現の幅を示すことができます。

 私たちの表現は決して首尾一貫した論理的思考回路によるものではありません。むしろ、感覚的断片的なひらめきのようなものの不完全な連続からできています。直感が異種の要素を繋ぎ、あたかも整然としているかのように語って満足します。

 論理的思考はさまざまな機会に求められ、決まった局面においてはそれを使うこともできるようになります。教育と経験の蓄積が可能にするのです。しかし、たとえば昼飯を何にするのか決めるとき、来ていくものを決めるとき、私たちは簡単に論理の世界を捨ててしまいます。

 非論理的な思考の方法を切り捨てるのではなく、積極的に取り込んでいくのが詩歌の役割です。時々は詩を真面目に書いてみることが大切なのではないでしょうか。