加齢の意味
歳をとるといろいろなことが不自由になります。疲れやすく病気にも罹りやすくなる。さまざまなことに挑戦することに躊躇する気持ちが生まれ、あと一歩が踏み出せなくなる。
加齢は絶望の素であることは事実です。もっとできることがあるのにと考えたときに身体がついていかない。それはかなり残念なことであり、視界を暗くする要因です。
ただ、有限の人生を生きるにはデクレッシェンドの記号はやはり必要なのかも知れません。少しずつ広げた風呂敷を畳んで行くには、前触れが欠かせない。そう考えるならば加齢のもたらす不都合な真実は意味がある。縮小再生産にはそれなりの美学もある。そのように最近は考えるようにしています。