気遣いを

　デジタル化の時代に生き残る方法はなんだろうかと考えます。おそらくすべての物事がコモディティ化してしまう。すると競争力はなくなり、競争は経費面だけになってしまいます。それならば大きな資産を持つものだけが生き残り、結局多様性はなくなります。それはあまり素晴らしい時代とは言い難い。

　省力化のためにかなりの程度、いまの様々な活動が機械化されてしまうのは致し方ない。しかし、その上にどのような個性が載せられるか。その勝負になるのではないかと思います。すると、高度なサービスを提供できる人材が必要になる。そしてそういう人材に対する評価が高くなるはずです。

　売れればいい、安ければいいという時代が終わったあとを考えてみると、以外にもかつてあったような人材重視の風潮に戻るのではないか。定量化しにくい気遣い、おもてなしが評価される時代になるのです。そんな幻想を持っています。