はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

カタカナ語に注意

 国政選挙の中に飛び交うカタカナ語は一見新鮮に見えます。ただ、その真価は言葉の珍しさとは無関係に考えるべきです。

 アベノミクスなる不思議な言葉で政権を維持する自民党とファースト、アウフヘーベン、ワイズスペンディングなる語を連発する野党の演説、いずれも言葉を日本語に置き換えるとあまり大した考えでもありません。それらが哲学や経済学に根を持っているにしても、実際の用法はさほど奥行きはなさそうなのです。

 膠着した現状打開策を誰もが模索している中で、新鮮な響きを持つ語が目立ってしまう。そんな昨今のあり方を私たちは冷静に把握する必要があります。