はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

2013-07-01から1ヶ月間の記事一覧

完了と過去

文語には「つ」「ぬ」「たり」「り」といった完了の助動詞と「き」「けり」という過去の助動詞とがあります。完了の助動詞は「・・・テシマウ」「・・・テシマッタ」と訳したり、「・・・テイル」「・・・テイタ」と訳し、時には「・・・タ」と訳します。ところが現在はいわ…

観客席の騒音

サッカーの東アジア大会の日韓戦で韓国人サポーターが出した看板が政治的メッセージであったとの批判が世間を騒がせています。オリンピックの際にも同様の問題があったのは記憶に新しいですが、きわめて残念なことです。スポーツは本来、政治的に中立である…

婉曲という文化

古典を教えていると日本語には数多くの婉曲表現があることに気づきます。推量の助動詞「む」は連体形で用いられるとほぼ例外なく、推量の意味が薄まり婉曲的な意味になりますし、「めり」をはじめとした推定の助動詞など、いわゆる推量系の助動詞が豊富なの…

自己俯瞰力

学習の目的の一つであり、なおかつもっとも難しいのが、自己のあり方を俯瞰する力であると思います。私たちは自分の目で見、耳で聞いたことを頼りに世界を把握しますが、それをいわば神様の視点で見下ろすことは口で言うほど容易ではありません。どうしても…

学習の身体性

学習者にとって学ぶことは単なる頭脳の行為ではありません。身体を動かしながら覚えたものは定着しやすいといいます。私は高校生の頃、定規などで拍子を取りながら世界史の用語などを覚えました。こうしたバナナの叩き売り式の学習の経験者は意外に多く、個…

分裂か再編か

目的が何であるのかをはっきりさせなくてはならないこともあります。現在の政治家のあり方を考えると、本当に自分の政策を実現したいのか。単に主張を公言したいだけなのかが分からなくなっています。 例えば、民主党は分裂している余裕などないはずです。…

日本製

円安が進行したせいなのか、企業努力の賜物なのかはわかりませんが、このごろ日本製を明記した製品をよく目にするようになりました。あいかわらず価格的にはやや高めですが、ひところのように外国製品で埋め尽くされるという状況ではなくなったのは事実です…

善意の創出

性善説をとろうととるまいと、人にはいわば本能的に利他的な側面があると思います。それは集団で生活する私たちの血肉と言うべき何かではないでしょうか。 ただ、多くの場合、その行動は封印されます。私たちは個の存在を意識しすぎてしまいました。他人へ…

梅雨戻る

暑い日が続いていますが、最近は曇天から雨が落ちることもありまるで梅雨が戻ってきたかのようです。湿度が高いので不快感もあり、疲労感がつのります。

賢明な選択か衆愚か

参議院選挙は予想通りの結果になりました。与党の万全な備えにたいして、野党が少数分立している状況ではどうみても勝敗は明らかです。 国民はやはり目先の利益に踊らされます。不景気の打開に過剰な期待感を持ち、長期的展望を考える余裕がありません。膨…

さえずり

今日は家の周りによく囀る鳥がやってきます。そのかわり、なぜか蝉の声が少ない。子どものころのこの季節はもっと蝉がうるさかったような気がするのですが今日はほとんどその声を聞いていません。鳥のさえずりが響くのは選挙戦が終わったからなのでしょうか。

選択できない

野党のあり方が多様なのはよいですが、どれもどれだけ本気で言っているのか分からず選びきれません。エネルギー政策に関して、昨日反原発の立場の団体からチラシを受け取りました。そのまとめによれば各党とも少しずつ立場が異なり、あたかもグラデーション…

夢の演出

いろいろな困難を伴う今日、決して楽観することができない毎日が続きます。そんな中で夢を見ることは容易いことではありません。特に若者が未来に期待感を持てないことは個人のみならず、この国のあり方を左右します。 だから時には夢の演出をする役割が必…

共栄あるいは協栄

政府の金融操作によって、見かけ上の好況感が出ているのが関係しているのでしょうか。近隣諸国にたいする嫌悪感を露骨に表明する言説にしばしば出会います。ライバルとして競い合うことはもちろん大事だと思います。しかし、明らかな感情論は慎むべきです。…

うわすべり

夏バテなのか最近どうも思考と行動の乖離が甚だしくいろいろなことがうわすべりしている気がするのです。恐らくは何かがオーバーフローしているのでしょう。今はそれを修理する間もなく走り続けている感じがします。

緊張感

なにごとにも緊張感は必要です。対立する要素があればこそよりよくしようと思う気持ちは芽生え、そこに改善の糸口が見つかるのです。対立勢力はその意味で大切な存在です。

自由な発想

よく自由な発想が大切と言いますが、自由な環境の中では新しい考え方はかえって生まれにくいと思います。満たされている環境の中では新しいことを考える必要はありません。なんらかの欠乏感なり、違和感なりが新しいことの必要性を生み出し、その刺激で新し…

複雑な雲

連日の猛暑による大気の不安定さが西の空の雲を複雑な形にしていました。 明日は少し気温が下がるようですが、それでも真夏日は避けられないようです。

盛り上がらない選挙

参院選も矢張り盛り上がらないようです。あまりにも野党が弱すぎるのがその主因と言えるでしょう。争点を明確化できなかったし、それに対する対案もない。経済成長戦略に対する見通しや、将来的な日本のあり方をもっと説明してくれなくては国民は近い利益を…

自給自足

エネルギーの自給自足が達成された社会を想像してみると、例えば各家庭の屋根に太陽光発電パネルが設置されていたり、風車が電球用の電力を作ったりしているのでしょう。各家庭が生み出すエネルギーにはには差があるはずなので、それを調整する業者が発生す…

古典の読み方

古典文学を読む上で、何を目的にするのかは様々なあり方があっていいはずです。先日、先輩から御著者をいただきましたが、それは古典を現代の視点で読み直すという興味深い内容でした。学生時代、厳密な研究で臨まれていた先輩の思い出とはかけ離れた筆致で…

夏やすみ

教職にあると余計に感じてしまうのですが、夏休みとはなんとも貴重な時間だったと思います。それまでの様々なことを一度リセットできるのですから。社会人になるそれはかなり難しく、単なる休息や消費の時間になってしまいます。なくしてから気づく大切なも…

朝顔

通勤途中のある店舗の軒先で朝顔が日に日に丈を伸ばしています。用意された網状の紐に沿ってつるを絡めています。伸びきらぬうちにすでに開花し始めました。今年の夏は早く、成長の暇がないのかもしれません。 そのまえを通り過ぎるのはほんの一瞬のことで…

給水

猛暑になりそうな朝です。こういう日には給水が必要です。マラソン選手が走りながら水を飲むように、何かをしながらでも水分の補給が大切です。完走することが肝要であり、多少の遅れは気にすべきではありません。

華麗なるギャッツビー

映画の華麗なるギャッツビーを観て来ました。ある意味、アメリカの映画の典型です。原作の知名度や演劇としての上演歴も長い作品だけにいろいろな批評もあると聞きますが、これはこれでよかった。ディカプリオはつくづく沈む役は上手いと思います。哀愁の演…

アクションを起こすのは

今週のお題「七夕」 珍しい梅雨明け後の七夕でした。七夕伝説の起源は中国にありますが、その伝承では天の川をわたって相手に会いに行くのは織姫の方です。万葉集にもその伝統を受け継いだものがありますが、多くは彦星の方が渡河することになっています。日…

梅雨明け

昨日梅雨が明けたと発表されましたが、どうもいわゆる梅雨明けとは雰囲気が異なるようです。今日も気温は高いですが、大気が不安定で雲の量が多いように思います。このままいわゆる真夏になるのではなく、反動があるのかもしれません。 かなり気温や湿度が高…

猛暑

これから猛暑の季節が始まります。最高気温の予想は連日30度を超え、体温に近づく日もあります。これまで毎年、熱中症の被害がでていますので、今年も十分な警戒が必要です。私は個人的に心配な要素がありますので水分補給に努めたいと思っています。

無策

参院選で与党が圧勝するのは誰が見ても明らかです。景気回復に国民の関心がかたむいている中で自民党は支持率を維持していますし、公明党は強固な組織票があります。政治への期待が持てない現状で投票率が上がらないと与党が有利になります。 加えて野党は…

広い風景

先日、海岸近くに出かけることがありました。そこで痛感したのは広い風景を時々見なくてはならないということです。都会に暮らしているとどうしても視界が様々な人工物に遮られて、狭い空間の中で日々の営みを完結してしまいます。それでは不足してしまう何…