はてなの毎日

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こじつける力

 語弊を恐れずに言えば知らなくても切りぬける力を身につけさせるのが国語科の課題なのかもしれません。まず知識を蓄えてそれから考察すると言うのがこれまでの学習方法でした。その価値は変わらず重要だと思います。しかし、現実には知識不足の局面の方が遥かに多い。そういう時でも何とかしてしまうための言葉の能力こそ大事な国語力なのです。

 無知の局面で何かを知ろうとする時に私たちは何をするのでしょうか。恐らくそれ以前の経験と照合して何らかの共通点を見いだそうとし、それがない場合は推測したり、見方を変えたりします。その過程を国語の授業の中で体験させ、言語化可視化して示すことが必要なのでしょう。

 場合によってはこじつけともなりかねない思考方法は、決して非難されるものではなく、大切な思考過程の一つだと思うのです。