はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

本拠地有利

 WBCの第2ラウンドの日本対オランダ戦は延長戦となり、大いに盛り上がりました。試合終了時刻が深夜になり、観客の皆さんは帰宅するのに苦労されたようです。この理由は、熱戦であったことが一番の原因ですが、それ以外にも理由がありました。

 この日の試合開始は午後7時でありそもそも開始時刻が遅かったのです。恐らくテレビ放送を前提としたものであり、観客よりも視聴者を優先した結果です。放映権に支払われる金額を考えれば当然ということもできます。プロスポーツ故の宿命です。

 日曜の深夜まで戦ったオランダは昨日も試合をしています。大勝したということで問題はないように思えますが、実は日本チームの出場試合の日程は予め決められており、連戦がないようにされているとか。ナイトゲームに固定されているのも、放映権との絡みだそうです。

 日本チームの快進撃は大いに楽しみなのですが、できれば他のチームと公平性に差がない仕組みを期待します。

感覚の境を越えること

 ムソルグスキーの「展覧会の絵」は実際の絵画を音楽にしたものと言われています。もしもその通りならば、視覚的な対象を音楽に変換したことになります。このような感覚を越えた表現力に注目すると芸術のありかたの一面が分かります。

 絵画も単に視覚的なものだけを写し取っただけではありません。よい絵画には音楽が流れ、嗅覚的なものを感じさせるものがあります。また描かれた人物の心理が浮き出すように感じられるものもあります。描かれているのは視覚を超えたものです。

 小説は文字を使った芸術ですが、よく書かれている作品の読者は作中から様々な感覚を受け取ります。それがあたかも自分の実体験であるかのように心の中に納まることもあります。そこに音を感じたり、色を感じたりするからです。

 芸術とは異なる感覚の境を超える表現であり、それが魅力の源であることに気づいたという次第です。

 

送別

 今月で職場を去る人が大勢います。私の職場もいつのまにか移動が多い職場になってしまいました。私自身は転職を一回経験していますが、実にエネルギーをつかうものであったと回想します。日常を己のものにするまでに費やす時間と労力は並みでありませんでした。

 新しい環境へ変わられていく人たちには心からエールをお送りします。そして、わずかな時間であってもご一緒できたことを、誇りに思います。

大統領制の厳しさ

 韓国の朴槿恵大統領の弾劾は職務停止という決着になりました。韓国の歴代大統領は多くが不幸せな結末に終わっており、今回も最悪の終わり方になってしまいました。他国の政治についてはあれこれ言うことはありません。ただ、大統領というのは巨大な権力であるとともに、脆いものでもあるということを思い知らされました。

 朴正煕の娘ということで権力につきながら、父の持っていた親日の印象を払拭するためにいろいろな無理をしてきた朴槿恵氏も、今回のスキャンダルで一挙に政権を去ることになってしまいました。沈みかけた船からは造反が相次ぎ、だれもが次の船に乗り移ろうとする。そんな姿を想像してしまうのが今回の韓国の政局です。

 日本のように内輪で総理が決まっていく制度もどうかと思いますが、大統領制というものは相当有権者がしっかりしていないと損失が大きいのではないかと考えさせられました。

採点

 採点は単純作業に陥りやすく、ためにとても眠くなります。恐らく呼吸が静まって睡魔に襲われる隙を作ってしまうのでしょう。限られた時間内で間違えることなく仕事をこなすことは至難の業なのです。生徒諸君にとつては結果が気になるはずですが、教員にはその過程が気にかかります。これには精魂を傾けて取り組みます。学習に対する評価ですから。

 そして、出来が良いときは私も嬉しいのですが、そうでないときには心も疲れます。その要因の大半は教え方にあるはずです。ばつを付けながら、このばつは自分に対するものだと感じているのです。