はてなの毎日

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五輪は不戦の祭典に

 チベット問題で聖火リレーが妨害される事件が起きています。フランスでは安全上の理由でついに聖火が一時消されたと報じられました。チベット問題は少数民族の人権を考える上で看過できない問題です。中国という国家が歴史的に多民族国家であり、周辺の民族との緊張関係に常にさらされてきたことは有名な事実です。チベット民族が国境によって分断され、離れ離れになったものたち同士がアイデンティティを主張するのも理解できます。
 ただし、オリンピックだけは戦争や紛争に無関係に行われてほしいのです。過去にもモスクワ大会やロサンゼルス大会などで政争の具にされてしまったオリンピックですが、せめてこの大会だけは純粋にスポーツの祭典にできないものでしょうか。
 そのためにも、私たちは少数民族の意見を受け止める準備をしなければなりません。確かに報道管制がしかれるなかでその声を聞き取るのは難しい。でもせめて関心を持ち続けることが事態を改善するきっかけにはなるはずです。