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最後の初恋

 先日、妻と映画「最後の初恋」(原題 Night in Rodanthe)を観てきました。リチャード・ギアダイアン・レインの共演で大人の恋の物語とあって館内は年配の方がほとんどでした。
 夫の浮気が原因でくずれかけていた家族の絆に悩むヒロインの元に、優秀な外科医でありながら医療事故で患者を死なせてしまい訴えられている主人公が訪ねてくるところから物語が展開します。互いの悩みが分かり、ハリケーンが通り過ぎた後、二人は急速に接近し将来を誓うまでの中になります。そして、ふたりがわだかまりをもっていたものに対してそれぞれが解決の道を見つけるのです。わずか数日の甘い日の後、再開を約して別れるにですが、その先には永久の別れが待っていました。
 「マディソン郡の橋」や最近観た「いつか眠りにつく前に」に共通する運命的出会いと、その後の悲劇というパターンですが、本作では悲劇の後、それまで反抗的だったヒロインの娘が母の心情を理解しようと懸命になる姿を描き出しているところでしょう。くずれかけた家族の関係を、結果的に「不倫」が立ち直らせることになったのです。邦訳「最後の初恋」はなかなかうまくつけたと思います。Rodantheはふたりが出会い愛を育んだ海辺の旅館があった場所の地名です。