はてなの毎日

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死生観を教える

 授業で鷲田清一氏の「死なないでいる理由」などの一連の死生観を扱った文章を読ませています。人はなぜ人を殺してはいけないのかと生徒に尋ねて、自由に答えさせたところ、人を殺す権利がないからとか、世間が許さないからとか、後始末が大変だからといった答えがありました。
 中学生にとって殺人は現実性のない出来事かもしれません。しかし、少年犯罪が多発し、狂暴化している現状では、殺人の意味を確認させる必要がありそうです。
 人を殺すことが悪であるという文化は人類が形成した知恵であり、守る意識がなければ保たれないものというのが一つの見識のようです。ただ、これにはいろいろな考え方があることも生徒に伝えたいことです。