はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

多摩市立陸上競技場から訴えよう

 次の土曜日、9月11日の14:00に多摩市立陸上競技場でFC町田ゼルビアソニー仙台と対戦します。なにかと今話題の野津田の町田市立陸上競技場が「改修」中のため、ホームゲームとして開催します。改修してもJリーグ基準ではないという野津田のスタジアムをさらに小さくしたような多摩のスタジアムですが、天皇杯でヴェルディを倒したゼルビアと、ベガルタを倒したソニー仙台の対戦ですから、ある意味Jリーグ越えの対戦ということになります。小さなスタジアムでもいい試合さえすれば感動的なサッカーになるということを世に知らしめるためにも、両チームには頑張ってもらいたいと思います。
 今回の舞台の多摩のスタジアムには昨年10月17日に行きました。FC町田ゼルビア横河武蔵野FCでした。今気付けば横河武蔵野のDFには斎藤広野選手がいました。同じ多摩地区を本拠とする両チームということだけあって、サポーターは南北多摩決戦などと命名して動員を呼びかけましたが、観衆は1315人でした。私はその中の一人だったのです。
 試合は前半に横河武蔵野が1点、後半も1点を取り完全に相手ペース。ゼルビアはパスにこだわりすぎて前に進めませんでした。実は多摩のピッチは状態が悪く、パスサッカーには向いていなかったのです。後半終了間際にあの御給匠選手がようやくゴールを決めて1−2で敗戦。大先輩のクラブに対してこの年の連敗が決まったのでした。これがゼルビアの実力かと打ちのめされて帰途についたのでした。
 多摩市立陸上競技場のバックスタンドは芝生席で野津田より狭いです。しかも陸上競技場なのでピッチまでは遠く、少し観にくい感じがしました。でも、野津田の今はなき芝生席と同じような雰囲気があり、ピクニック気分での観戦が可能です。去年は屋台も出ていましたので食事も問題ありませんでした。私はビールを飲みました。
 実はバックスタンドの上に競技場全体を見渡せる部分があり、ここから「ただ見」ができます。今回これをどのように扱うのか分かりませんが、サポーター諸兄はぜひチケットを買って観客動員数に貢献を、もはや目標は平均3000人という段階でありません。Jリーグが数値で入会を拒むなら、われわれは数値で訴えるしかありませんから(といっても私は仕事でいけませんので説得力なし)。
 多摩市はヴェルディの「本拠地」ということですが、天皇杯で勝たせていただいたことに免じて今回だけは完全なホームにしてほしいと思います。できればJリーグの方にも観戦していただき、下部リーグの現実と選手やサポーターの情熱を直接観ていただきたいと思います。原点を見失うと競技そのものの魅力が失われ、観衆の心は遠のき、興行としてリーグ運営にも支障が出てくるでしょう。
 選手の皆さん、クラブのスタッフの皆さん、サポーターの皆さん、「基準」を凌駕する試合をJ(日本全国)に発信しましょう。