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国際柔道の問題点

 オリンピックの柔道競技は制度的に大きな問題点を抱えています。柔道は技がかかったか否かを勝敗の前提としていますが、実際には微妙な判定もあり、また時間内に技がかからなかったときの優勢の判定には主観も絡みます。
 そこで近年はビデオを駆使した判定が導入されていますが、これが主審・副審の判断の上にあるものと判断されているのがどうもおかしいです。昨日の海老沼匡選手と韓国のチョ・ジュンホ選手との対戦では延長の末、三人の審判が揃ってチョ選手の優勢と判定したのに、会場のおおきなブーイングをうけて、畳の外のビデオを見ていた審判が物言いをして判定を覆らせてしまいました。どちらの選手が真の勝者かという問題は別にして、こうした一連の手続きはどう考えてもおかしいし、3人もの審判団の存在意義が疑われます。実はこの試合以外にも審判の判定がビデオ判定でころころと覆ることが見られました。
 人間の目による判定はどうしても間違いが起きるかもしれない。しかし、それも含めて試合というものなのではないでしょうか。柔道はスポーツにするという選択をした時点で、精神性の多くを捨てました。主審や副審の判定をないがしろにすれば、次に失うのは何なのでしょうか。