はてなの毎日

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補助教員

 教員の多忙はもはや周知の通りです。また、経験不足から生徒指導に自信を持てない若手が保護者対応に負われる結果、十分な授業準備ができず、さらなるクレームに対処しなければならない悪循環もあります。また、不適切発言や行動によって教員の職務自体を貶めてしまう問題教員が一定数おり、日々のニュースラインを汚しています。

 それらの要因は一つではありませんが、大きな要因に職務が個人の能力を超えていることにあると考えられます。やることがあまりに多く、しかも多種にわたるために手詰まりとなり、ストレスが増大し、それが慢性化するのです。

 こうした現状を解決するには一人で何でもやるという仕事の進め方をやめて工夫するしかありません。教員が授業準備に集中できるように他の人ができることは任せてしまうのがよい。例えば教材のコピー、仕分けなどは担当教員でなくてもできます。教科以外の配布分の授受もできます。クラブ活動の顧問としての業務も種類によっては教員である必要はない。こういう役を引き受ける職員や外注業者を置くのはいかがでしょうか。

 この仕事には教員の経験者に担当してもらうのが理想です。教室には立たなくても責任を持って生徒のことを考えてくれる人材ならばいうことはありません。場合によっては公的機関の認定試験などを設定してプロのサポート役になってもらうのです。

 人件費などの問題があるのは確かですが、一方では人材不足も懸念されている教育現場に新しい雇用のあり方を考えるのも意味があるのではないでしょうか。