はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

ソーラー電波時計

 物欲はあまりないほうだと思うのですが、ずっと気になっているのがソーラー電波時計です。置時計ならば数千円からありますが、興味が引かれるのは腕時計の方です。太陽光で充電ができ、電波で時刻を修正するので時間が狂わない、というのはいかにも不思議です。まるで永遠の命を持っているかのように感じられます。実際には寿命があるに違いないのでしょうが。
 私がふだん使っている時計は自動巻きの時計で、放っておくと止まってしまいます。常に身につけていないと動かなくなるところが、何か動物めいています。秒単位の時刻あわせは頻繁に行わなくてはならないし、面倒がかかります。それも欠点であると同時に愛着のわく原因でもあるのですが。
 ソーラー電波時計はその対極にあります。独立独歩で日に当てていさえすれば、たとえば使い手が死んでも動き続けるのです。永遠を刻んでいるような錯覚さえ持ちます。
 考えてみれば秒単位で時刻を知る必要は私にはありません。時報と秒針が合っているのは単なる気分の問題、つまり自己満足に過ぎません。それでもソーラー電波時計には魅力があります。永遠の時間の流れを感じ、それを身につけていたいと思うからでしょうか。