緊急時のマナー
今朝、田園都市線が車両故障のため大幅にダイヤが乱れました。信号トラブルが原因だったようです。電車は比較的はやく動き出したのですが、すべてのろのろ運転でなかなか目的地につきません。満員状態なので身動きもできないまま止まった車窓の風景を見るしかないのです。
ある駅を出発して数十メートル走ったところで止まった時、ある年配の女性がドアを叩いて開けてくれと叫びました。体調が悪いのか、緊急時かと思いましたが、どうもそうではなくただ降りたかっただけのようです。目の前にホームがあるわけですから、降りたいと思ったのでしょう。このような時にいらいらする気持ちはよく分かりますが、電車の扉をひとつだけ開けることがいかに難しいかはだれにも分かっていること。他の乗客の事を考えてほしいと思いました。
ただそういう声が聞こえても、ひるむことなく我慢強く次の駅に着くまで待った同乗者たちがいたことは、この国の人びとの常識はまだ保たれていることを明かしていたわけでもあります。