はてなの毎日

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東京発のブルートレーンが消える

 今日、毎日新聞が配信したニュースによると来年3月で東京発着の寝台特急がなくなるそうです。東京と九州の各地を結ぶ夜行特急はブルートレーンのなかでも走行距離が長く、風景も多彩なので魅力的でした。最近は航空機や長距離バスなどに客を奪われ、集客ままらなず空気を運ぶだけとまでいわれていたそうです。かくいう私もここ数年、いや数十年、寝台特急には乗っていません。ノスタルジーだけでは守ることができないものなのです。
 かつて父の転勤で九州に住んでいたころ、東京への往復に「はやぶさ」や「富士」「あさかぜ」などに乗ったことがありました。3段の寝台の一番上などは結構高くスリルがありました。列車が揺れることや踏切の音、駅を発着する際に起こる連結器の音など結構大きな音がするのと、旅の興奮であまり寝ることができませんでした。でもカーテンの仕切りとはいえ、自分だけの空間ができた喜びは子供には十分な幸せでした。真夜中に窓から停車駅をみると岡山だったり、広島だったりしたことを覚えています。
 時間をかけて旅することはいまや贅沢の域に入ってしまいました。ブルートレーンの旅には魅力があります。季節運行や不定期便でもいいので残してほしいと思います。