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オバマ次期大統領への期待と不安

 次期大統領のオバマ氏に対するアメリカ国民の期待が高まっています。就任式には200万人がワシントンを訪れると予測されています。それは初の黒人大統領だとか、久しぶりの民主党政権だからだけではありません。破綻した経済の建て直しに対する期待が大きいからでしょう。オバマ氏の至急の課題は内政問題の目に見える形での政策を実現することです。格差の容認というより、それを自由の形と考えてきたアメリカ国民も、最近は破綻した大企業の幹部が破格の報酬を受け続けていることに対して反発する動きがあるようです。資本主義のあり方に変化が求められています。

 オバマ氏は黒人というマイノリティのシンボル的な存在ですから、さまざまな面で新しい動きをとりやすいといえるでしょう。これがよい方に進めば、アメリカの復活も早いと思います。しかし、不安材料はたくさんあります。これまでアメリカが世界各地に及ぼしてきた影響力が相対的に小さくなることによって、各地でさまざまな動きが出てこないかということです。このアジアも日本・中国・韓国などの経済状態や各国間のバランス、そして北朝鮮問題などもアメリカの関与によって現状が保たれています。アメリカにその余裕がなくなるとそうした影響がでるのではないでしょうか。

 オバマ氏に対する期待と不安は日本人の多数の持つ考えでもあります。