はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

ワークシェアリングというけれど

 派遣切りが社会問題になっている昨今、雇用対策としてにわかに注目されているのがワークシェアリングです。一人あたりの労働時間を減らし、仕事を複数の人で分業することによって雇用を確保するという考えです。時間が減る分、給与も減ります。
 昨今の非正規雇用者に対する差別的な待遇を考えると、痛みを共有しようというこの考えには幾分の魅力を感じます。ただ我が国の労働時間には曖昧な部分があり、時間外のサービス残業が当たり前です。時間によって業務をわけあうという考え方自体に危うさがあるのです。
 正社員が既得権を守ろうとしたり、雇用者側も契約条件を複雑化するなど労使間の関係にも大きな影響があるかもしれません。
 実はこの話、バブル崩壊後の不況でも出ていたようです。不況のたびに出ては消えるこの仕組みを、私なりに勉強してみたいと思います。