はてなの毎日

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「町田」を応援する楽しみ

 Jリーグが開幕しました。日本代表は注目されるのに(最近はこれも低調ですが)、クラブチーム対抗のリーグ戦だとどうも盛り上がらない。これが一般的な傾向だと思います。サッカーの楽しみ方はいろいろありますが、やはり自分のひいきのチームを作ることが何よりも楽しめる方法でしょう。勝てばうれしいし、負ければ悔しい。日本のサッカーはああだこうだと評論家めいたことをいうむなしさはそこで消えます。世の中、理想どおりには行かない。どんな社会でも限られた条件で毎日を戦っているわけです。サッカーのクラブチームもさまざまな制約の中で戦っています。そこで、自分が感情移入できるチームを作れば、選手とある意味同じ目線で試合を楽しむことができます。
 私の場合は地元にあるFC町田ゼルビアをサッカーを楽しむ核としています。このチームはこの不景気の中で、Jリーグを目指そうというかなり無謀にして夢のあるチームです。しかもこのチームの最大の課題は観客動員なのです。東京にあるチームなのに人が入らないとは何事と思われる方もいらっしゃるでしょうが、東京は娯楽が多く人々の趣向が多彩です。また競争が激しいため高度のサービスを求めます。そういう悪条件の中でひたすら夢を見続けているクラブチームがゼルビアなのです。
 完成されたスポーツチームの応援とは違った楽しみがそこにはあります。何しろ観客としてスタジアムに足を運ぶこと、それ自体がチームのサポートになるのです。読売ジャイアンツ浦和レッズの応援にあなたが行かなくてもチームの命運はあまり、というかほとんど変わりません。でもゼルビアの場合、観客1人の増減がそのままチームの将来を決めるのです。これほど応援のしがいがあるチームはないではありませんか。
 サッカーを楽しむためというより、クラブスポーツの原点を実感するために、あなたも自分の好きなチームをスタジアムで応援してみませんか。もしゼルビアに興味をもたれたなら是非町田市立陸上競技場にいらっしゃいませんか。子どもみたいにどきどきしながら、そして独り言を「叫び」ながら芝生席で応援している中年男を見かけたら、それは私かもしれません。