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ツエーゲンという名前

 FC町田ゼルビアの明日の対戦相手はツエーゲン金沢です。ツェーゲンではありません。公式サイトによれば、「ドイツ語で「2」を意味する“Zwei(ツヴァイ)”と「進む」を意味する“Gehen(ゲーン)”から、『チームとサポーターが共に進んでいく』の意味。」とありますが、その次に書かれている「金沢弁で「強いんだっ!(つぇーげん!)」の意味も持つ。」の方が実は発想順では先なのでしょう。
 金沢弁には「〜だね」「〜だよ」の意味を表すのに「〜がや」という語尾があります。これが近年、関西弁の「ねん」の影響を受けて「〜げん」と変化したのだそうです。いずれにしてもこのクラブ名には方言が生かされています。同じような発想のクラブ名としてJ2の「カターレ富山」があります。富山弁ではやや丁寧にものごとを言うときや、親愛の情を表すときに「れ」「られ」を語尾につけます。「勝たれ」の意味であることはいうまでもありません。コンサドーレ札幌は「道産子」の逆さことばに由来します。他には競技は違いますが、bjリーグの「大阪エヴェッサ」は大阪弁の「夷様」から来ています。
 ゼルビアは町田市の木(ゼルコバ)と花(サルビア)に由来し、マスコットのゼルビーは町田市の鳥(かわせみ)をモチーフにしています。地域密着の姿勢がいろいろな形でクラブ名に托されているのです。
 こういう視点で試合をみるのも楽しいと思います。
 でも、ツエーゲン金沢より町田ゼルビアはもっと「つえーげん」。