はてなの毎日

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展望なき原発政策

 スクラップ帳を整理していたら2010年10月16日の読売新聞社説に「核燃料サイクル これ以上の遅れは許されない」という記事がありました。使用済み核燃料からプルトニウムやウランを取り出して再利用する施設が1993年に着工したのにまだ完成しないというのです。各地の原発の使用済み核燃料の貯蔵プールは3、4年後には満杯になり運転に支障が出始めるともあります。この記事をスクラップした時点ではぴんと来なかった内容ですが、福島第一原発の事故以来私たちはこの種の知識を図らずも深めることができました。ここに書かれていることを信じれば、かりに今回の震災がなかったとしても原発は数年後に行き詰る命運にあったということが分かるのです。将来の展開がわからないまま見切り発車した原発政策の問題点が痛感されるのでした。