ものつくりを諦めていいのか

　進む円高、電力不足、少子高齢化など日本の製造業は極めて不利な状況にあります。工場の海外移転や製造部門の外国企業委託の動きは震災以来、一層加速しています。日立のテレビ製造停止はその象徴的なニュースでした。はたしてこれでいいのでしょうか。
　中国や韓国さらにはアジア諸国の安い製品は確かに魅力的です。特に韓国製や台湾製の電機機器は性能面でも国産と遜色なく、むしろ上回るものさえあります。
　経済学者や評論家の中には、日本は企画開発に専念して、作るのは海外でよいという人もいますが、賛同できません。両者を切り離すことはできないと思います。
　日本製の信用性をもっと高めてほしい。高くても選ぶ製品をつくってほしいと思います。