円高とまらず

　今日はドルに対する円が75円95銭にまで上がり、ついに円高も天井知らずといった感があります。国内の経済が停滞しており、震災後の復旧の途上にあるわが国にとって、異常な円高は明らかに不利です。
　政府の無策も指摘する声があります。それを政権の交代の遅さに理由付けるむきもありますが、だれが首相になってもやるべきことをやるのが政府というもの。それだけ日本の政治の仕組みは未熟ということでしょうか。
　こうなったら、外国企業の買収や業務提携に力を入れたほうがいいという意見も当然な気がしてきます。

　でも、震災で分かったことは国内で完結する産業を多極的に持っていないといざという時には立ちゆかなくなることでしょう。内需をそだてていくことの大切さをいま痛感するのです。