はてなの毎日

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チャーハンとやきめし

 とある学習塾の広告に引かれた某私立中学の入試問題の文中に、チャーハンといったら美味しい料理のようだが、やきめしというと冷蔵庫の残り物でこしらえたもののようだ、とありました。語義と語感の差を話題にした文章であり、食べ物論議ではないので、お門違いは承知でいえば、この例はちょっとまずい気がします。
 外来語に対して日本固有の言葉が低くみられるのは、アイデア、発想、思いつきの対比からも明らかですが、やきめしは決してその流れで解釈できません。こじゃれた和食の店が自ら飯屋をなのる例からもその差は別の次元にあります。
 語義や語感が個人の経験と不可分であることをこの例は考えさせます。