はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

時間の表現

  演劇の世界では時間は自由に遡ることができます。映画やテレビドラマならば、ビデオを繋ぎ合わせればよいし、子役に入れ替わるのも自由です。勿論、未来の表現も同じ方法で可能です。
  舞台の場合はそれほどの自由度はありません。幕を下ろし場面を変えるならともかく、大抵の場合は瞬時に変わりたいのですから工夫が要ります。照明や紗幕などの利用で舞台を分けて複数の時間を表現するのです。
  こうしたいわゆる芝居の嘘は不思議にも説明不要で受け入れられます。じつは私たちの時間認識そのものが舞台のようなものではないかと最近は考えています。