マスクの市民権

  昭和の頃と現在との違いは実はいろいろあると思います。もし過去の時代に突然戻ったとしたら、その違いの一つがマスクに対する考え方でしょう。もちろん、昔にもマスクはありましたが、それを着けるのはよほどひどい風邪か何かに感染した場合でした。だから、マスクをしている人には様々な配慮をしたものです。

  ところが、いまは予防の観点のみならず、一種の遮蔽の道具としてマスクが考えられています。鳥の嘴のような立体マスクはもはやファッションです。

  マスクの市民権が上がっていることは現代の特徴の一つです。