はてなの毎日

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電子マネーの存在価値

  私が使っているPASMOという関東の私鉄の共通決済システムは、多くのスーパーやコンビニでも使えることから事実上電子マネーの役を果たしています。オートチャージしているので、手持ちがなくなった時には大変便利です。貨幣というものも考えてみれば、代替物に過ぎないのですが、プラスチック板や携帯電話が貨幣の代替となると既になんの代わりであったのか分からなくなってしまうのは恐いですが。

  消費税率の引き上げに伴い電車の運賃がPASMO支払いと切符による料金とが別になるようです。切符や定期の料金計算が10円以下を切り上げするのに対して、PASMOは一桁まで税率通りになるのだとか。たとえば東急電鉄の場合、現行の初乗り料金は120円ですが、PASMOで払うと124円、券売機で切符を買うと130円となり、6円の差が生じるのです。ダブルスタンダードが成立することになりました。
  これまで電子マネーを使うのには、小銭を持ち歩かない利便性や、ポイント特典などの付加価値が魅力になっていましたが、今回の改定ではさらに本体の値段そのものに格差が出てしまうことになります。電子マネーの存在意味が問い直されることになりそうです。