はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

現場の声

 自戒をこめて改めて確認しておきたいのは、情報の根拠たるものの信憑性です。この季節で言うのなら暖房の聞いた安楽な部屋の中で、スクリーンに映し出される切り取られた情報の断片を元に何かをいう人が大半であるということを忘れがちだと思うのです。つまり、よく事情を知らないまま強調された情報に過敏に反応し、あるいは自分のもつフィルターを何重にも通して生み出した考えを、ほとんど検証することなしに口外する・・・ネット上にあふれる意見の大半はそんなものであるということです。それは世間で専門家と称されている人の中にもいるようなので話は厄介です。

 使い古された言葉ではありますが、メディアの性格を踏まえ、それを読みこなす能力を再度自覚すべきではないかと考えています。国内外の政治に関しても、経済問題に関しても、いまの我々は高度に情報化されていると信じているがために、それにかえって操られています。そして、それを巧みに利用している人が確かにいるのです。

 本当に必要なのは現場の声に耳を傾けること。それができない場合は横溢する情報に批判的に接する精神を忘れないことなのです。