子供の世界
西加奈子さんの「円卓」という小説を読みました。琴子という小学3年生からみた世界を軽妙な筆致で描いたもので、楽しく読むことができました。来月には映画化されるとのことです。
この作品は小学3年生にとって世界がどのように見えるのかがテーマになっています。私たちはみなその時期を過ごしてきているはずなのに、なぜかその頃のことを思い出せません。子供の世界というのは確かにあって、いつの間にかそこから出てしまう。振り返って取り戻そうとしてもできない。そういうことを考えさせられました。
小学生ではありませんが私も子供と接する仕事をしています。その時でないとわからないもの、忘れてしまった価値観・世界観の中で生きていた現実、などの存在をもう一度認識し直さなくてはならないと感じました。