はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

命を引き戻すために

 先日、職場で救急救命の講習を受けました。心肺蘇生法としての胸部圧迫とAEDの使用法が中心でした。前回は3年前に受けたのですが、その時とは多少手順の変更があったようです。全体的に簡素化し、マウス・トゥ・マウスの人工呼吸法よりも胸部圧迫を重視する方向になったようです。また、確認の手順も少々簡素化していました。

 とはいえ、とっさの時にしかも緊迫した状況下で手順通りにできるかはかなり難しい問題と感じました。教えてくださった、手順を口に出しながらやる方法は、動作の言語化による記憶の定着を狙うものとして効果的です。

 前回の講習を受ける直前には松本山雅FC松田直樹選手が突然なくなったあとで、AEDがあれば助かった可能性もあったのではと言われました。その印象が鮮明な時の講習だったので、集中して取り組めました。しかし、どこかまだ自分とは関係のないことと考えていました。しかし、その後私自身が気を失うという事故もあり、人の命というのは何があるかわからぬものという思いが強くなりました。今回はかなり気持ちを入れて取り組めました。

 救急救命などする機会がないのがよいのですが、もし折りあらば、命を引き戻すために力を尽くしたいと考えています。