はてなの毎日

日々の思いを、思うまま

図説・便覧の楽しみ

 国語の副教材に図説とか便覧という名のものがあります。国語に関するさまざまな情報を写真や図解で示したもので、一種の百科事典的な趣きがあるものです。私はこれを見るのが好きです。思えば中学生の頃、こればかり見ていました。今の仕事に就くきっかけももしかしたら、これだったのかもしれません。

 図説にあるのは古典の世界のいわゆる有職故実にあたるものから、古典作品の解説、明治から現代に至るまでの世相や、主な作家の年譜などの文学史の知識に当たるものがあります。さらには、文章の書き方、手紙の書き方、口頭発表のまとめ方、会議の方法、面接の受け方、文語文法など多岐にわたり飽きることがありません。

 おそらく多くの人が一度は手にしながら、ほとんど積ん読状態になって、そのまま捨てられていく参考書なのですが、その魅力は実は大変なものなのです。大人用にも売りだせばベストセラーになるはず。これを使わないのは本当にもったいないのです。