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河川遺棄伝説は存在するのか

 韓国のいくつかのドラマを見て興味を惹かれたことがあります。高貴な血筋をもった嬰児がある事情のもとに捨てられるというモチーフです。しかも、それが川辺であることが多く、なかには籠などに入れられて流され、拾った養父によって育てられ紆余曲折のもと大人物になっていくという話です。

 似たような話は我が国の伝説や昔話の中にも広く見られ、かつて折口信夫貴種流離譚と名づけて話型の一つと位置づけるとともにそれが神話に遡ることを説きました。朝鮮半島でも同じような伝説があるのかを調べてみたいと思っています。いま、手元にある資料や、ネット検索を通覧しただけでもいくつかの類例が見つかりました。

 「橋の下で拾われた」という言い方は親が子供に昔からいう言い方ですが、これは実はお前は貴種であることを言ったものかもしれません。同じような考え方がどの程度、国際的にあるのかに興味を持ち始めたという訳です。