弱味
誰にでも弱味があるものです。私などは弱味ばかりで、方々がほつれた布袋のようなものです。この歳になるとこぼれてゆくものを防ぐすべすらありません。
昔は格好よくありたいとばかり考えていました。そのためにさまざまな無理もこなしていました。最近は格好よりもやるべきことができたことを素直に喜ぶことにしました。
前よりできることの種類は増えた一方で、やり遂げるのに苦労するようになりました。身体の衰えは考える力にも及ぶことを実感しています。
せめていまできることを誰かに伝えることを目標にしたいと思います。