はてなの毎日

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計算力の低下

 今日の報道で、文部科学省の国立教育政策研究所が調査した全国学力テストの分析結果が発表されていました。それによると、小学6年生の半数近くが、小5までに学ぶ「小数のかけ算・割り算」の意味を理解していないとみられるとのことです。具体的には少数を乗除したときの値が元の数値よりも大きくなるか小さくなるかという問に対する正解率が低かったとのことです。
 少子化が叫ばれて以来、教育環境は比較的よくなったともいえます。教室内の生徒数が減り、生徒への対応はしやすくなりました。一方で、競争しながら学ぶ意欲は失われ、学びの目標が低くとまってしまっているという現実もあるように感じます。ゆとり教育の反省で教科書や指導要領は元に戻りつつありますが、教えることに対する目的意識や教育の意味についての見直しは徹底的になされなくてはならないでしょう。
 かつて先輩たちはこういいました。わが国には天然資源がない。そこで生き残るには人という資源を高めていくしかないのだ、と。行き過ぎはいけませんが、このような一種の危機感がこの国の発展を支えてきたことは事実です。
 私も教育の現場にいる身として、自分でできることを常に考えていこうと思います。