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マーガリンの今後

 マーガリンに人体に有害なトランス脂肪酸が含まれているという情報は数年前から報じられていました。アメリカがトランス脂肪酸を含む食品を将来的に全面禁止とするという法令を発したことによって日本でもこの問題が大きく取り上げられるようになっています。食品の価値観が大きく変わる例の一つなのでしょう。

 トランス脂肪酸の存在が知られるようになってから、その価値観は大きく変わりました。自然界にない合成物質が身体にもたらす害があるというのです。アメリカの番組でとあるファストフードのフライドポテトがいつまで腐らないことをあげ、プラスティックのようなものだというコメントが印象的に取り上げられて以来、我が国でも気にする人が増えています。

 アメリカ人の食生活と比べると脂肪を摂取する量は平均的にはかなり少ないことが想像される日本人ではありますが、マーガリンが学校給食で普通に使われていることなどを考えるとやはり早急に対応しなくてはなりません。マーガリンはそもそもバターの代替品として生まれ、使われてきました。我が国ではバターが様々な事情により品薄であり、そのためにかなり高価です。バター自体も脂肪を多く含むもので、自然発生とはいえこれも摂りすぎては身体に害になります。

 マーガリン問題は人工的食品類の使用に関する反省を促します。安ければいい、安全性は後回しという考えは通用しなくなるのかもしれません。ただし、だからといってすぐには代替案はない。やはり、食生活そのものを変えていかなくてはならない段階に進む必要があるのではないでしょうか。