はてなの毎日

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なくなる職種

 中学生の夢に関する発表を聞く機会があったのですが、その中で興味深い話がありました。なりたい職業があるがおそらくその職業は将来消滅するかもしれないというのです。

 おそらくその生徒のいうのはITなどの科学技術の発展により、職業が機械の操作に代替され、さらにAIなどの発展でそもそも人間がいらなくなる。という最近とみに言われていることに対する反応でしょう。確かに機械でもできることは将来人間がやる必要がなくなることは大いに考えられます。日本のように少子化が進むと、機械の助けは必然的に必要とされ、その結果一層細部にわたる機械化が進むのかもしれません。

 私のような教員も、単なる情報伝達者としてならば気の利いた教育ソフトが代替できる可能性もあります。最近のICT教材には目を見張るものがあります。板書やプリントで説明していたことが、今はタブレット端末で動画・音声で提供できますし、おそらく近い将来に立体映像などの技術も教室で展開することができそうです。

 ただ、どの職種にしても機械に代替できない、もしくはできにくい分野はあるはずです。教育で言えば個々の生徒の環境に応じて接し方を変えることや、発達過程に応じて教え方の微妙な調節を行うことです。そして、なによりも教員自身の生き方なり信念から感じさせる何かを生徒にあたえることです。こういう大人になりたい(なりたくない)と思わせることは教員にとっては、教育のかなりの比重を占めると私などは考えています。

 AIがさらに進み、以上のような面にまで配慮できるようになったとしても、コンピュータのようになりたいと思う人間は出てこないはず。また、そうなってはいけないと思うのです。教員だけではなく、すべての職業において大切なのは個々の人間性が何らかの形でその仕事に表れることではないでしょうか。そういうことを考えたうえであらためて「なくなる仕事」はなにかを考え直す必要を感じました。

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